IT業界への転職、考えてみたことありますか?「未経験だから無理かな…」そんな不安ありますよね。不安になる気持ち分かりますが、未経験からでもIT業界への転職は十分可能です!
私もちょっと違う業種から転職した一人です。最初は不安だらけでしたが、今ではすっかりこの業界に馴染みました。
この記事では、IT業界が未経験者を求める理由や実際の転職成功例、そして具体的な準備方法をご紹介します。あなたの新しい一歩を応援する気持ちを込めて、書いていきます。
未経験からIT業界に転職できる理由

今、私たちの周りではデジタル化が急速に進んでいます。スマホ一つとっても、5年前と今では使い方が全然違いますよね。この流れは特にコロナ禍で一気に加速し、IT人材の需要が爆発的に高まっています。そのため、業界では経験者だけでは人手が足りず、やる気と基礎スキルを持った未経験者も歓迎する流れになっています。
デジタル化の加速とIT人材不足の実態
経済産業省の調査によると、日本では2030年までに約79万人ものIT人材が不足すると予測されています。東京ドーム約20個分の人が必要という計算です。中々無茶ですよね。
この深刻な人材不足に対応するため、多くの企業が「未経験者でも育てよう」という方針に切り替えています。特に成長中のスタートアップ企業では、「今持っているスキル」より「これから伸びる可能性」を重視する傾向が強い状態です。
未経験者でも挑戦できるIT職種の種類
「IT業界=プログラミング」と思っていませんか?実はそんなことないんです。プログラミング経験がなくても始められる仕事はたくさんあります。例えばQAエンジニア(品質をチェックする仕事)、ユーザーの問題を解決するテクニカルサポート、パソコンのトラブル対応をするヘルプデスクなど。
前の仕事での経験を活かせることも多いんです。営業が得意ならIT営業、人とのコミュニケーションが得意ならプロジェクトマネージャー、デザインが好きならWebデザイナーという具合に

難しそう、、って感じますよね。でもほんとに幅広く働く間口があるんです。
例えば、元別業界の人事部だった方が「わかりやすく説明する力」を活かして、今はIT研修講師として活躍していたりなどなど。
あなたの強みを活かせる場所が、きっとこの業界にもあるはずです。
IT業界で求められる必須スキルと習得方法
IT業界に転職するには何を勉強すればいいのでしょうか?
実は未経験者に求めるのは、高度な技術力というよりも「学ぶ意欲」と「基本的な理解」なんです。
プログラミング言語の基礎知識を身につける
未経験であれば、まずは簡単なHTML/CSSから始めてみるのがいいかもしれません。
これらはWebサイトの基本構造を作る言語で、比較的習得しやすいです。最初はちょっとずつでいいんです。毎日1時間だけ触って勉強してみる。これだけで大丈夫です。
全然わからなくて、画面に向かって「なんで動かないんだ??」なんてこと一杯あると思います。『やっているという実績』、『学ぼうとしている姿勢』これが重要なんです。
基礎がわかってきたら、JavaScriptやPython、PHPなどに挑戦してみるのもいいかもしれません。「全部独学は難しそう…」という方には、プログラミングスクールやオンライン講座がおすすめです。
Progateやドットインストールなら無料で基礎が学べますし、Udemyなら数千円で本格的なコースが受講できます。スキマ時間を活用して、少しずつ進めていきましょう。

今の時代、いっぱいあるので本当におすすめです!
ポートフォリオの作成と効果的なアピール方法
IT業界への転職で大きな武器になるのが「ポートフォリオ」です。簡単に言うと、あなたのスキルを証明する作品集のこと。難しく考える必要はありません。自分で作った簡単なWebサイトやアプリでOKです。これがあるのとないのでは、『本気度』の伝わり具合が全然違います!
例えば、超シンプルなWebサイトを作ってポートフォリオにして、無事Web制作会社に転職する。超シンプルな管理系のシステムを作ってポートフォリオにして、SIerに転職する。
ポートフォリオに大切なのは「完璧さ」より「あなたの思考プロセス」です。
- ここがうまくいかなくて、こう工夫した
- こんな理由でこうデザインした
- 〇〇のサイトを参考にトレースしたものをつくってみた
などなど。そういった説明があると、あなたの考え方や問題解決能力が伝わります。企業からの関心度は非常に高くなります。
役立つIT資格とその活用法
「でもやっぱり不安…」といった方には、資格取得も一つの手段です。特に「基本情報技術者試験」は、IT業界の基礎知識を広く問う国家資格で、未経験者の登竜門として知られています。より難易度の低い「ITパスポート」でも問題ありません。
他にも、Microsoft認定資格やAWS認定クラウドプラクティショナーなど、目指す職種に合わせた資格があります。
ただ、資格はあくまで「入口のパスポート」であり、大切なのは、その先の実践力です。
「資格は取るより、活かし方が重要」です。資格で学んだ知識を実際に使ってみることが特に重要視されます。

ちなみに私はほぼ資格ありません!
「〇〇のスキルがある」だけで、働いている人です。(笑)
未経験からIT転職に成功した実例

「本当に未経験から転職できるの?」そんな疑問をお持ちの方に、私の経験談も含めてご紹介します。
転職事例
■元営業職32歳の●●さんの場合
・メーカーの営業として働いていたが、給与の伸び率を考え、転職を決意した
・仕事をつづけながら、すきま時間を使って独学でIT関係の勉強を開始。
・知識に不安があり、プログラミングスクールに参加。
・ある程度知識が身に着いたと感じ、転職活動を開始。
・未経験であっても『学ぶ姿勢』を評価され、無事転職!
■文系から独学でIT系に転職した25歳の●●さんの場合
・就職先で働いていたところ、仕事にやりがいを感じなくなり、転職を決意。
・もともと興味があったプログラミングを生かしたいと思い、勉強を開始。
・空き時間でPythonとデータ分析を独学で勉強。
・GitHubで公開した簡易的なデータ分析ツールが評価!
・データ分析を行うスタートアップ企業からスカウトされることに成功し、無事転職!
■ヘルプデスク業務からIT系に転職した私の場合
・仕事に不満はなかったが、先輩の年収を聞いたところ、不安を感じて、転職を決意。
・もともとプログラミングには少し興味はあったので、独学で勉強を開始。
・そこまで知識はない状態だったが、未経験でも登用してくれる企業のリサーチを開始。
・『今後やっていきたいという想い』が評価され、無事スタートアップ企業へ転職!
どの事例もそうなのですが、「これからやっていくぞ!」という想いを伝えることが重要です。
ちなみに私の転職経験をもとにした記事を書いています。よかったらどうぞ。
転職活動の具体的な進め方

IT業界への転職活動、具体的にどう進めればいいのでしょうか?ポイントをお伝えしますね。
IT未経験者向け求人の探し方と選び方
未経験者向けのIT求人を探すなら、「未経験OK」「第二新卒歓迎」などのキーワードで検索してみましょう。一般的な求人サイトだけでなく、IT特化型の転職サイトやエージェントを利用するのもおすすめです。
求人選びで大切なのは、給与はもちろん大事なのですが「入社後の教育体制」。これが圧倒的に重要です。最初は給与が控えめでも研修制度がしっかりしている会社を選ぶと、着実にスキルを伸ばしていけます。特に未経験者は、成長できる環境を重視するのが良いです!給与は後からついてきます。

私は教育制度がなく、いきなり現場に入りめちゃくちゃ苦労しました。
苦い思い出がいっぱいあるので、本当に教育体制を推したいです!
効果的な履歴書・職務経歴書の書き方
IT未経験者の職務経歴書作成で重要なのは、直接のIT経験がなくても「問題解決能力」や「論理的思考力」をアピールすることです。前職での実績を「どんな課題があって→どう取り組んで→どんな結果を出したか」という流れで説明し、その経験がIT業界でどう活かせるかを書くとよいです。
私の別の記事で職務経歴書について詳しく書いております。是非ご参照ください!
面接対策と技術試験の乗り越え方
IT業界の面接では、技術的な質問だけではなく「学習への姿勢」や「問題解決能力」を見られることが多いです。基本的な技術用語の意味はもちろん、「学習中に直面した課題とその解決方法」なども説明できるよう準備しておきましょう。
もし技術試験がある場合は、基本的なアルゴリズムやデータ構造の理解、簡単なプログラミング問題を解けるレベルを目指しておきましょう。
「全然自信がない…」という方は、完璧な回答をするよりも「考えるプロセス」が重視されます。「わからない問題はあるが、考え方を口に出しながら解こうとする」この姿勢が大切です。
転職後のキャリアパスと成長戦略
IT業界に転職した後も、継続的な学習とスキルアップが必要です。将来を見据えたキャリア戦略を考えてみましょう。
入社後の効果的なスキルアップ方法
IT業界では技術の進化が速いため、常に新しいことを学び続ける必要があります。
「それついていくの辛いなぁ。。」って思いますよね。大丈夫です。多くの会社には勉強会や技術共有会があります。私も入社後は先輩方の勉強会に参加して、実践的な作業の仕方などを学びました。
また、業務時間外にも少しずつ勉強を続けるといいですよ。Udemyなどのオンライン講座、技術書、技術ブログなど、リソースはたくさんあります。「毎日30分でも知識を身に付ける」など、ちょっとしたことをやっていくと、他の人よりもスキルを身に付けることができます!

勉強しているアピールがあると、
上司からも分かりやすく評価されるのでおすすめです。
IT業界での一般的なキャリアステップ
IT業界でのキャリアパスは大きく分けて二つです。
・技術を極める「スペシャリスト」職
・組織やプロジェクトをまとめる「マネージャー」職
どちらが良い悪いではなく、あなたの適性や好みに合わせて選べばOKです。
(日本においては「マネージャー」職を目指すほうが給与が高くなる傾向があります。)
ざっくりとしたキャリアパスは以下になると思います。
- 入社後1~3年は基礎的な実務経験を積む。
- 自分の適性や興味に合わせて方向性を見極める。
- 方向性を見極めつつ、上流工程の経験を積んでいく。
- 一通り工程を経験後、「スペシャリスト」か「マネージャー」の道を選択する。
黙々とコードを書くのが好きな人はエンジニアとして技術を極める。
人と話すのが好きな人はマネージャーになるケースが多いですね。
どちらを選ぶにしても、最初の数年は「幅広く経験を積む」ことが大切。いろんな案件や技術に触れることで、自分の得意分野や好きな領域が見えてきますよ。
おわりに
IT業界への転職は、正しい準備と現実的な期待があれば、必ず実現できます。私自身も全くの未経験から始めて、今ではこうして記事を書けるまでになりました。最初は不安でしたが、一歩踏み出してみると意外となんとかなるものです。
今日から少しずつ始めてみませんか?たった30分の学習でも、続けることで大きな変化につながります。あなたのIT業界での新たな一歩を、心から応援しています!
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