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転職での福利厚生比較術!年収だけでは分からない本当の待遇価値

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「年収520万円のA社と年収500万円のB社、どちらを選ぶ?」

実は、福利厚生次第でB社の方が年間50万円以上もお得になる可能性があります。

住宅手当月3万円は実質年収50万円アップと同じ効果。多くの人が見落とす福利厚生の真の価値を、具体的な計算方法と転職成功のコツとともにお伝えします。

住宅手当月3万円=年収50万円UP – 非課税効果で実質価値は税込み給与の1.3〜1.4倍相当
企業年金で1000万円超の差 – 30年勤務で数百万〜1000万円、年間数十万円の隠れ価値
面接で実態確認必須 – 制度存在より活用率重視、有給取得率・育休実績をチェック
業界特有制度も見逃し厳禁 – 金融の住宅ローン優遇・商社の海外手当・上場企業持株会
エクセル比較表で一目瞭然 – 全制度を年間金額換算して真の待遇価値を数値化

転職で見落としがちな福利厚生の重要性

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年収だけでは分からない真の待遇価値

転職活動をしていると、ついつい年収の数字ばかりに目がいってしまいませんか?

「520万円の会社と500万円の会社なら、迷わず前者でしょ」なんて思いがちだと思います。
でも実は、そこに大きな落とし穴があったんですね。

福利厚生って、実はものすごく大きな価値を持っているんです。
例えば住宅手当が月3万円もらえるとしたら、それだけで年間36万円。
しかもこれ、税金がかからない非課税枠なんです。

給料として36万円もらおうと思ったら、税金を考えると実際は40万円以上稼がないといけません。

福利厚生の有無によって、年収500万円でも住宅手当と交通費があれば、実質的には560万円くらいの価値があるということになります。

福利厚生が転職成功を左右する理由

福利厚生って、ただのおまけじゃないんです。

資格取得の費用を会社が負担してくれていたが、新しい会社では負担する福利厚生がなく、スキルアップのために年間20万円近く使う必要がでてしまった等あったりします。

他にも企業年金制度があれば、老後の安心も得られます。
健康保険組合がしっかりしていれば、医療費の負担も軽くなりますよね。

福利厚生は働きやすさや将来の成長にも直結するんです。
これらは全部、お給料には見えない隠れた価値なんです。

福利厚生の種類と金銭価値の計算方法

住宅手当・交通費の実質価値計算

ここからは具体的な計算方法をお話しします。

住宅手当

月3万円の住宅手当をもらえるとしたら、年間で36万円。
これを普通のお給料として考えると、実はもっと価値があるんです。
住宅手当は非課税なんです。

住宅手当って、本当にありがたい制度だと思います。
給料で36万円アップしてもらおうと思ったら、所得税や住民税を考えて、実際は45万円から50万円くらい年収が上がらないと手取りは同じになりません。

交通費

月2万円の定期代を会社が負担してくれるなら、年間24万円の節約。
これを仮に自分で払うとなると、税金を引かれた後のお金からなので、
実質30万円くらいの年収アップと同じ効果があります。

このことに気づかずに転職をしてしまうと、
年収は20万円上がるが、住宅手当がなくなって結果的に手取りが減ってしまうことがあります。

企業年金・退職金制度の長期メリット

企業年金制度って、若いうちはピンとこないかもしれませんが、実はすごく大切なんです。

確定給付企業年金がある会社で30年働いたとすると、
将来もらえる年金は数百万円から1000万円を超えることもあります。
これを年間で割ると、毎年数十万円の価値があるということになります。

退職金も同じです。一般的には「勤続年数×月給×係数」で計算されます。
例えば月給30万円で10年働いたとして、係数が2.0なら600万円の退職金になります。
これは年間60万円の隠れた価値と考えることができます。

ただし、最近は退職金制度をやめて企業型DCに移行している会社が増えています。
企業型DCの場合は、どうやってその資金(元金)を運用するのか、といった箇所も確認が大切です。

企業比較で差がつく福利厚生項目

会社の規模や業界によって、福利厚生って本当に違うんです。

大手企業だと社員食堂があって、ランチが300円で食べられたりします。
これだけでも月1万円以上の節約になります。

金融業界だと住宅ローンの金利優遇があったり、商社では海外赴任の手当が手厚かったり。
プライムに上場している会社であれば、持株会制度で金額補助を受けた上で株を購入できたり。

こういう業界特有の制度も、長い目で見ると大きな価値があります。

大切なのは、自分のライフスタイルや将来の計画に合った制度があるかどうかです。

ヒロ
ヒロ

私事になりますが、私は在宅勤務が使える会社、福利厚生をトータルコストで還元すると高年収よりも価値がある、と判断して今の会社を選んでます。

転職活動で福利厚生を調査する具体的手順

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事前調査で確認すべきポイント

転職活動では、しっかりとした事前調査が大切です。

気になる会社のホームページをじっくり見てみましょう。
採用情報のページには、福利厚生について詳しく書いてあることが多いです。

特に注目したいのは、住宅手当の支給条件です。

  • 全員に支給なのか
  • 賃貸住宅に住んでいる人のみが対象なのか
  • 上限額はいくらなのか

交通費も、「全額支給」と書いてあっても月3万円までという上限があったりします。

転職サイトの企業情報や、口コミサイトもチェックしてみてください。
実際に働いている人の声は、とても参考になります。

ヒロ
ヒロ

私がよく使うのは、各制度の年間価値を計算して、エクセルで比較表を作ることです。これをやると、本当の待遇価値が一目瞭然になります。

面接で質問すべき福利厚生の実態

面接では制度があるかどうかだけではなく、どのくらい活用されているかを聞くのがポイントです。

  • 有給取得率はどれくらいでしょうか?
  • 育児休業を取った方はいらっしゃいますでしょうか?
  • 育児休業は男性でも実績ありでしょうか?また何か月取得しているんでしょうか?

などですね。
住宅手当についても分からなければ、聞いてみると良いでしょう。

制度はあっても、使いにくい雰囲気だったり、条件が厳しすぎて利用されていない等あります。

質問するときは「現在検討している他社との比較のため」と前置きすると、自然に聞けますし、企業側も詳しく説明してくれるはずです。

遠慮せずに、気になることはどんどん質問しましょう。
優良企業なら、むしろ福利厚生について積極的に説明してくれるものです。

ヒロ
ヒロ

自分の不安点を減らすためには、聞いたほうがいいと思います

福利厚生比較の実践ステップ

福利厚生を重視した転職を成功させるには、まず自分の今の状況を整理してみることが大切です。

独身の方なら、スキルアップ支援制度や交通費支給を重視すると良いでしょう。
家族がいる方は、住宅手当や教育支援制度、医療費補助などに注目してみてください。

そして、気になる企業の福利厚生を一つ一つ金額に換算してみる。これがとても重要です。

「年収は20万円高いけど、福利厚生を計算すると実質的には前の候補の方が50万円もお得だった」なんてことは、よくある話です。

未来の自分を想像しながら、どの制度が自分にとって価値があるかを考えてみてください。

おわりに

転職は、人生の大きな決断です。
だからこそ、表面的な数字に惑わされないでほしいんです。

年収の高さだけで判断するのではなく、福利厚生を含めた本当の価値を見極めてください。
気になっている会社があるなら、その会社の福利厚生を調べて、金額に換算してみましょう。

転職エージェントを使っているなら、「福利厚生が充実している会社を優先的に紹介してください」と伝えてみてください。

そして、今の会社の福利厚生も改めて見直してみる。意外と使っていない制度があるかもしれません。
福利厚生は、その会社が従業員をどう思っているかの表れでもあります。

従業員を大切にしてくれる会社で働けば、きっと長期的に充実したキャリアを築けるはずです。

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